Organization

Japan Chapter Executive Committee

代表:鷲崎弘宜(早稲田大学)
メンバー:
・石川冬樹(国立情報学研究所)
・川口恭伸(楽天株式会社)
・久保秋真(株式会社チェンジビジョン)
・小林展英(株式会社デンソークリエイト)
・高橋一貴(ヤフー株式会社)
・平鍋健児(株式会社チェンジビジョン)
・森崎修司(静岡大学)
・吉村健太郎(株式会社日立製作所)

Other organizations

・SEMAT本部:http://www.semat.org 

Japan Chapter Community

facebook上でコミュニティグループページの運用を始めました。SEMATへのご期待やご賛同、ご意見、 ソフトウェアエンジニアリングにまつわるお話などぜひお寄せください。活動のご提案も歓迎いたします。誰でも参加いただけます。なお本コミュニティの成長の度合いや議論の状況に応じて本コミュニティの参加方法、運営方法、目的を見直す場合があります。


SEMAT Japan Chapter設立に寄せて

ソフトウェア開発の現場が、勘や経験であふれていると感じるときがあります。その顕著な形がパターンやプラクティスであり、紛れもなく敬意を表すべき成果です。それらに理論的基盤が与えられるなら、ソフトウェアの開発や運用はより効率的で、より効果的となり、専門職としてより誇りある仕事になると感じます。一方、ソフトウェアエンジニアリングに関するアカデミアは、長年にわたり研究を積み重ね、多くの成果を生み出してきました。それらの成果を、現場と手を携えてよりアクショナブルなものへ昇華させられるなら、ソフトウェアエンジニアリングは "Engineering" 本来の実践的な技術活動を規律ある形で扱い、まさしく現場に息づいた理論的基盤を与えらえれると感じます。ソフトウェアエンジニアリングが、ソフトウェアにまつわるあらゆる人々のものであるために、立場、組織、ドメイン、産学の違いを越えて議論し、共通に理解し、実践し、積み重ねていくための共通の「言葉」と「場所」が必要です。SEMATがその期待に応えられる運動であると確信し、Japan Chapterを設立しました。この運動に、ぜひご参加ください。

早稲田大学グローバルソフトウェアエンジニアリング研究所 所長 鷲崎弘宜

アジャイル開発が日本でも活用されるようになり、ソフトウェア開発における人間重視、チーム重視、の機運が高まっています。アジャイルはソフトウェア開発を人と人とのソーシャルな活動ととらえ、その活動の中に「役割」や「成果物」、「会議体」をどう設定するか、という開発現場の「コミュニケーションデザイン」の視点で捉えています。アジャイル開発にかぎらず、この現場の活動を方法論や思想を横断してうまく表現する共通の言語を持つこと、そして、ソフトウェア開発について共通の理解を作ることで、現場間の情報交換をしたり、アカデミアと現場を橋渡しすることが可能になります。ソフトウェア開発の現場をより生産的に、協調的に、そして「楽しく」するために、SEMATが役割を果たせたら、と考えています。

株式会社チェンジビジョン 代表 平鍋健児

ソフトウェア開発を成功させるために必要な人とスキルにはどのようなものがあるでしょうか。そういう人を育てたり、スキルを学べるようにするためにはどうしたらいいでしょうか。アジャイルという言葉がある一定の開発手法群のリーダー達に採用されるずっと以前から、そして、アジャイル開発が普及し、誰でも使えるようになった現在でも変わらず、個人として必要なスキルとはなんであるか?チームとして必要なプラクティスは何か?組織としてそろえるべきプロセスはどういうものがあるか?といったことが常に提案され、棚卸しされ、整理されてきました。SEMATの活動を通じて、これから学ばれる方にとっても、すでに多くをご存知の方にとっても、価値のある整理ができたら、うれしいなと考えています。

楽天株式会社 川口恭伸

良い仕事の第一歩はその仕事に誰もが同じゴールを思い描ける良い名前をつけることだと考えます。SEMATの活動を通して名付けられたソフトウェア開発を支える様々な言葉達がソフトウェア開発に携わるエンジニアの共通理解を手助けする土台となってくれることを期待しています。

株式会社デンソークリエイト 小林展英

ソフトウェアの開発には、ソフトウェア自体の知識と適用領域側の知識、そしてこれらを結びつける知識が必要です。SEMATの活動が、ソフトウェアの専門家とソフトウェアを活用する側の双方とって有益な議論をするための基盤を提供し、みなさんの知識や活動の底上げにつながることを期待しています。

株式会社チェンジビジョン 久保秋真

普段なんとなくひっかかっている問題意識を明確にすること、普段なんとなくうまくいっている実践の成功要因を明確にすること、それらをソフトウエア開発に携わる者の間で建設的に共有する場を作ること、SEMATの活動を通じてこれら3つの実現と必要なマインドセットとツールセットを検討できればと思っています。私がソフトウエアエンジニア時代に見聞きしたこと、大学研究者に転職してから400社を越えるソフトウェア開発に携わる企業との相談、コミュニティ活動、スウェーデン、ドイツでソフトウェアエンジニアリングの産学連携をうまく進めている実務者や研究者との議論の中でずっと必要であると感じていることです。

国立大学法人静岡大学 大学院情報学研究科 森崎修司

ソフトウェア開発の現場での大小様々な意思決定においてひとりひとりの感性に頼る割合の多さに驚きを感じることがあります。
感性での意思決定の質は、経験やセンスに依るところも多く決定の根拠やプロセスは伝えづらいものです。その感性を紐解き、伝えやすい形を与えることでソフトウェア開発はより開かれたものになるのではないでしょうか。SEMATではその紐解かれた感性とも言えるものをどう伝えていくのかどう発展させていくのかを含めて考えていければと思っています。

ヤフー株式会社 高橋 一貴

「ソフトウェア開発」と一口に言っても、いわゆる業務系、組込み系、Web系など多くのドメインがあり、そしてドメインに特化した開発技術が運用されています。より良い開発を進めていくためには、ドメインの壁を越えて開発技術を共有することが必要だと考えます。我々ソフトウェア開発に関わる技術者、そして研究者が最新の開発技術を議論し、共有できるよう、SEMAT Japan Chapterの活動を進めていきます。

株式会社日立製作所 日立研究所 吉村 健太郎

様々なソフトウェア開発現場の方々と、現状の課題についてお話を伺い、議論する機会が多くあります。 そのたびに問題の難しさを実感する一方、解決策につながる経験や暗黙知がすでにあるとも感じます。 またソフトウェア工学における様々な研究・提案に対し、用語に踊らされずに、本質を適用・適合することによる解決の可能性も高いと感じます。 そういった問題解決のための潜在的な力は、意識や感覚として個人にとどめず、 実施・確認の対象として整理、共有、議論することにより発揮されるのだと思います。 これは、各組織・プロジェクトが、その特性に合わせ建設的、創造的に開発を進めていくために本質的なことだと思っています。 SEMATはこの点に関して議論を促し、貢献する運動であると期待しておりますので、Japan Chapterの活動を通し盛り上げていきたいと思っております。

大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所 石川 冬樹